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irinosha

Author:irinosha
下北沢にある詩歌・文芸出版社
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電話:03-6413-8426
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五百川紘子・第1歌集『桜花伝』が出来上がりました!

2015.08.24 16:03|刊行情報
みなさま、いかがお過ごしでしょうか。少しずつ涼しくなり、秋の気配を感じるこの頃です。
今回は新刊のご案内です。

北海道に生まれ、1982年「潮音」に入社。
2014年に「潮音賞」を受賞した五百川紘子(いおかわ・こうこ)さんの詩性に満ちた第一歌集『桜花伝』

が出来上がりました☆

桜花伝 (448x640)


現実と幻想が一体化し一種の幻想世界ともいえる不思議な詩的世界。
多弁を要しない精神の粋。心をこめて読んで頂ければよい。――山名康郎・「帯」より


●歌集より5首
・いづこまでわれの血縁 秋海棠花より朱き節伸ばしをり
・誰もかれもやさしかりしよコスモスの花海(うみ)に彼岸の人遊ばする
・これの世のほかも桜の吹雪ゐむ月の夜花のささめきを聞く
・出奔のわれを探すな追ひかけて来るごと夜風に風鈴が鳴る
・異界なれ風鳴きわれ哭き雪をんな声を殺して白夜ありたり

四六判上製カバー・220頁
帯文:山名康郎
定価:2,500円+税
送料:164円

月刊「うた新聞」2015年8月号が出来上がりました!

2015.08.06 17:49|月刊「うた新聞」
70年前の今日、広島に原子爆弾が落とされ、多くの方々が命をおとし、
また、その後遺症で苦しんでいる方々もいらっしゃいます。
二度と同じ惨禍を繰り返さないよう、今日だけでなく、日々平和を願う気持ちを持ち続けていきたいです。

月刊「うた新聞」8月号の特集は「短歌で問う<日本の戦後>」です。

巻頭作品は
永平 緑さん「月見草の波」、大下一真さん「真理の如く」
巻頭評論は倉沢寿子さん「新しい時代への挑戦―樋口一葉の戦争の歌」
です。

2面
吉川宏志さんによる<これからの秀歌>17―時代への危機意識
<友の歌>は松田基宏さんです。
歌壇時評は、富田睦子さん「結社と結婚」
<遠近画法>は、渡辺めぐみさん「明日をも知れぬ日に」

3面
作品時評は稲垣紘一さん「言外の心を聴く」
<今月のうたびと>は井谷まさみちさん「朱色の影」
<ライムライト>は堂園昌彦さん「堂園食堂について」
<私の暮らすまち>は近藤千恵さん「かんじるなし、そうだなし」
<忘れないために>は光本恵子さんによる「御嶽山の噴火」です。

4面
島田幸典さんによる連載!
<文語定型―むかし・いま>17 「詞のリズム」と「声のリズム」―三句切れ
<作歌の秘密>17 玉井清弘さん「プリントして推敲」
田村元さんによる連載!<歌人の行きつけ>28 鎌倉「いさむ」
ほか<企画展>を掲載。

5面
葉月作品集
大塚栄一さん「高齢の身」、高久 茂さん「たどきなき一日」
角宮悦子さん「うぶすなの風」、佐藤昭典さん「通勤」
安楽嘉子さん「沖縄うりずんの雨」、冨尾捷二さん「熱風」
林 三重子さん「製紙の街」、鈴木育子さん「浜木綿」
中川 昭さん「羊雲忌」、阪森郁代さん「山紫陽花」
後藤すみ子さん「ひいふうみい」、小原文子さん「和装のピアニスト」
谷川悦子さん「天井の闇」、柴田典昭さん「雲龍図」
江國 梓さん「ファの音だらう」、関 聡美さん「胡蝶花」
生沼義朗さん「根負け」、小田鮎子さん「日にちに聞く」
栗原 寛さん「夏のうちがは」
です。

6面・7面・8面
<特集> 短歌で問う<日本の戦後>
●評論
水野昌雄さん「戦後七十年の短歌」―時代を映す鏡
木村雅子さん「真の<戦後元年>に向けて」―読み継ぎ、詠い継ぐ
玉城洋子さん「沖縄」―届かない沖縄の声
花山多佳子さん「朝鮮戦争」―繁縷も暗し朝鮮も暗し
菊池東太郎さん「自衛隊」―岐路に立つ自衛隊
曾根耕一さん「第五福竜丸事件」―黒い雨
久々湊盈子さん「日米安保条約(日米地位協定)」―「おまえ前へ行け」と言われる日
杜澤光一郎さん「原発・核開発」―例えば宮柊二
大林明彦さん「ベトナム戦争」―歌人の良心と千里眼
一ノ関忠人さん「三島事件」―三島由紀夫の靈
尾崎まゆみさん「湾岸戦争」―他者と当事者と情報操作
川本千栄さん「イラク戦争」―失われた大義

9面
土井道子歌集『また逢う日まで』を読む
片岡 明さんによる「短歌はわれの宝」
田中 綾さんによる「遠くとも陽のさす「道」」
<著者近詠 作品10首>土井道子さん「九十歳」

<書評>
松平盟子さんによる馬場あき子歌集『記憶の森の時間』
中川佐和子さんによる小島ゆかり著『和歌で楽しむ源氏物語』
伊藤雅子さんによる遠役らく子歌集『あし跡』
関根和美さんによる『八月十五日その時私は その4』

10面
<書評>
小宮山久子さんによる久保田幸枝歌集『自閉の美学』
中根 誠さんによる相原由美歌集『鶴見橋』
中地俊夫さんによる菊池哲也歌集『峠を越える鬼』
堀江玲子さんによる飯島由利子歌集『牛女坂』
ほか<作品募集>を掲載。

11面
ニュース欄
・前川佐美雄賞・ながらみ書房出版賞授賞式
・現代歌人集会春季大会
・文学の集い~杜澤光一郎のすべて~
・「日月」三十周年記念大会
・左岸の会
・短歌サロン九条
―追悼・宮英子さん―宮本永子さんによる「あたたかい人」
・宮英子さんを偲ぶ会

12面
<うたとの出会い>石井松夫さんにご執筆いただきました。
・各地リポート
・作品募集
・編集部より

今月号は、戦争と戦後について深く考えさせられる紙面となりました。
ご執筆いただいたみなさま、お読みくださるみなさまに心より御礼を申し上げます。

鈴木得能・第2歌集『直歳(しつさゐ)』が出来上がりました!

2015.08.06 17:20|刊行情報
今日も暑いですね。みなさまいかがお過ごしでしょうか。
いりの舎の新刊のご案内です。

響短歌会副編集長、埼玉県歌人会事務局長を兼任し、
青梅市大泉院の住職を勤める鈴木得能さんの
泰然たる第二歌集『直歳(しつすゐ)』が出来上がりました!


鈴木得能歌集 (444x640)

鈴木さんの作品は暖かい。禅寺の嫡子として厳しく育てられたものの、寺は次男に譲り、教職の道にすすみ、今は小さな山寺の住職を勤めていることもそうした背景にあるのだろう。微笑ましい作品も多いが、見るべきものはきちんと見ており、著者の人柄の滲み出ている一冊である。――綾部光芳・「帯」より

●歌集より5首
・手を繫ぐそんなことなどあつたかな六十過ぎたるわれら二人に
・直歳は伽藍修理や作務などを掌る役にて吾にふさはし
・ご祈禱の御陰で健やかになりたると礼を言はれて心安らぐ
・子の頃に祭り囃子を習ひしも祈禱太鼓は今も叩けず
・連日の介護に出に行く妻の背のいよよ小さくなるを見送る

四六判上製カバー・168頁
帯文:綾部光芳
定価:2,500円+税
送料:164円