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irinosha

Author:irinosha
下北沢にある詩歌・文芸出版社
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電話:03-6413-8426
FAX:03-6413-8526
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本田幸世第1歌集『地の星』が出来上がりました!

2016.04.26 18:37|刊行情報
このたびの地震では、熊本、大分、九州地方の皆さまに心よりお見舞いを申し上げます。

今日は新刊のご案内です。
本田幸世さんの第一歌集『地の星』が出来上がりました!

本田幸世歌集『地の星』 (436x640)

「新日本歌人」「合歓」に所属し、自然を愛する著者の315首を収めた第一歌集。

お墓を買おうという夫を説得して本田さんは九十坪もある菜園を買われたという。そして枯れ葉や生ゴミを鋤き込んで堆肥を作り、ミミズがいるような無農薬の土地を作り上げるという。(中略)しかし、いきいきと農にいそしむ作者に現実はきびしく迫る。福島の原発事故による放射能汚染の問題が千葉県北西部にも及んだのである。――久々湊盈子(「跋」より)

●歌集より5首
・植え付けし馬鈴薯の芽は伸びいるか土のささめき足(あな)裏に聞く
・雨やめば里芋広葉背伸びして銀のしずくを転がしている
・わたくしの農の裔(すえ)なる習性か風さやけき日は畑に向かう
・放射能にくれない透けてひりひりと咲くほかはなし椿の一花
・小女(こおんな)で取り柄なきわれを憲法は「あなたでよし」と嘉(よみ)してくるる

四六判並製カバー装・176頁
定価:1,000円+税
送料:164円

月刊「うた新聞」2016年4月号が出来上がりました!

2016.04.11 16:03|月刊「うた新聞」
おかげさまで、短歌総合紙月刊「うた新聞」は、5年目に突入しました!
読者のみなさまに心より御礼を申し上げます。
月刊「うた新聞」2016年4月号の特集は

<特集>春の競詠 作品7首・エッセイ
       ~私にとっての<春>という季節~
です。

巻頭作品は
清水房雄さん「記憶茫々」、馬場あき子さん「ショコラ」
巻頭評論は小島一記さん「反感を買うという方法―他者によって立ち上がる<われ>」
です。

2面
藤島秀憲さんによる新連載!<物語るうた>1「読む―その贅沢な選択」
<友の歌>は、本多真弓さんです。
作品時評は、長澤ちづさん「聞こえる声と沈黙の声」
<遠近画法>は、中村芙美子さん「水を巡る記憶」

3面
<今月のうたびと>はユキノ進さん「はたらく/生きる」
<ライムライト>は三上春海さん「命は信じられるか」
<私の暮らすまち>は楚南弘子さん「落平樋川(ウティンダヒージャー)」
<忘れないために>は小石雅夫さんによる「言葉の杭」
<社説>は編集部による「歌壇の各賞」です。

4面
新コーナー!<親子でシンクロ>第1回は塚本靑史さんによる「遠近の効用」です。
久々湊盈子さんによる新連載!<旅と酒と歌>①春鹿
島田幸典さんによる連載!
<文語定型―むかし・いま>25 「「けり」における覚醒の感触」
ほか<読者自選一首>を掲載。

5面
卯月作品集
久泉迪雄さん「歩みひととき」、村井宏さん「弥生半ば」
藤井幸子さん「波の楔の」、新沼せつ子さん「ひとりの散歩」
松坂弘さん「雨の穴」、利根川発さん「桜」
佐藤輝子さん「可哀相ではない」、久保田幸枝さん「たまに恋人」
水野久子さん「雛のまなこ」、高田勝子さん「透明ガラス」
かわすみさとるさん「闇のうへ」、山本豊さん「残雪」
吉田惠子さん「冬の川面に」、米山和明さん「母を看取って」
檜垣美保子さん「菜の花」、山中もとひさん「嘘つき」
中村幸一さん「うたわざる人」、水谷晃さん「モンゴル紀行」
廣野翔一さん「作業員・廣野翔一」
です。

6面・7面
<特集>春の競詠 作品7首・エッセイ
       ~私にとっての<春>という季節~

春日真木子さん「けふの平和」
橋本喜典さん「思惟の庭」
奥村晃作さん「井上長三郎展」
秋葉四郎さん「空路北上」
小池光さん「朋ちやん雪ちやん」
今野寿美さん「春のゆるび」
松平盟子さん「レモン水」
佐藤弓生さん「三月、四月」

8面
浅見美和子歌集『妙見の杜』を読む
沖ななもさんによる「若水で生を実感」
下村すみよさんによる「再びの命を得て」
<著者近詠 作品10首>浅見美和子さん「万葉モニュメント」

<書評>
前田康子さんによる香川ヒサ歌集『ヤマト・アライバル』
川本千栄さんによる米川千嘉子歌集『吹雪の水族館』
岩下静香さんによる広坂早苗歌集『未明の窓』
木下孝一さんによる佐藤嗣二歌集『四月馬鹿』
を掲載。

9面
<書評>
三枝浩樹さんによる雁部貞夫著『『韮菁集』をたどる―大陸の文明と楸邨』
石井松夫さんによる米田靖子歌集『泥つき地蔵』
来嶋靖生さんによるさいかち真著『香川景樹と近代歌人』
大辻隆弘さんによる森井マスミ歌集『まるで世界の終りみたいな』
松井多絵子さんによる河路由佳歌集『夜桜気質』
長谷川と茂古さんによる大久保春乃著『時代の風に吹かれて』
ほか<歌集紹介>を掲載。

10面
ニュース欄
・第16回現代短歌新人賞―尾﨑朗子氏が受賞
・浅見美和子歌集『妙見の杜』出版記念会
・槇弥生子さんを偲ぶ会
・第2回大学短歌バトル2016
・第31回詩歌文学賞―尾崎左永子氏に決定
・第50回迢空賞―大島史洋氏に決定
・第27回齋藤茂吉短歌文学賞―柏崎驍二氏に決定
・第21回寺山修司賞―島田幸典氏に決定
・第12回葛原妙子賞―河野美砂子氏に決定
・第14回前川佐美雄賞―黒瀬珂瀾氏に決定
・埼玉県歌人会賞
ほか<訃報>、<読者自選一首>を掲載。

11面
<うたとの出会い>志野暁子さんにご執筆いただきました。
・作品募集
・集会案内
・新企画!漢検×いりの舎コラボ企画
を掲載。

12面
・各地リポート
・読者の森
・編集部より

今月は新連載!新コーナー!新企画!でお届けしております。
5年目も「うた新聞」をどうぞよろしくお願いいたします。
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山川澄子第3歌集『光となりて』が出来上がりました!

2016.04.07 13:46|刊行情報
そして、本日3冊目の新刊歌集は、山川澄子さんの第3歌集『光となりて』です。

山川澄子歌集『光となりて』 (403x640)

「コスモス」入会から五十余年。2005年から2015年までの作品から343首を収録した第3歌集。コスモス叢書1081篇。

長い歳月の間にいつしか歌は生きる日々の支えとなり、何よりの喜びとなっておりました。
――あとがきより


●歌集より5首
・病む夫に手綱をひかれ子らと我にはかにひたと心寄せ合ふ
・意義のある一日送れと言ふやうに波が寄せ来ぬ汀(なぎさ)の我に
・言い残すことなく逝きし夫なれど光となりて我に差し居り
・ほつほつと紅の萩さきそめて秋がきてをり佐助谷(さすけがやつ)に
・秋風のやうに追ひこして行きながら「おはよう」と言ふ背の高きひと

A5判変型フランス装・172頁
定価:2,300円+税
送料:164円

横井ラクヨ第1歌集『黄顆集』が出来上がりました!

2016.04.07 13:44|刊行情報
本日、2冊目の新刊歌集は横井ラクヨさんの第1歌集『黄顆集』です。

横井ラクヨ歌集『黄顆集』 (449x640)

昭和59年に「濤声」入会。蜜柑栽培の傍ら、保護司を長年務めた著者の豊潤な第1歌集。
濤声叢書第24篇。


心にとどまる思いを何の衒いもなく詠まれ、子や孫への慈愛が滲む、社会へ向ける広い目を軸としながら、
著者がお子、お孫に寄せる思いは深い。――温井松代(「序」より)


●歌集より5首
・汗にぬれし野良着に冷たく日の落ちて山よりの風肌を吹き抜く
・明日からは「少年法」の枠のそと口重き子よ明るく生きよ
・ある時は母ともなりて更生を目指すとひたすら若者に対く
・赤飯の湯気のぼらせて母の亡き孫の二十歳(はたち)を祝ぎやらむとす
・生地厚き孫のパーカー洗ひつつその母の経し生きの日思ふ

四六判上製カバー・248頁
序文・温井松代
定価:2,500円+税
送料:164円

安東久子第4歌集『霧ふかき国』が出来上がりました!

2016.04.07 13:41|刊行情報
桜が満開の季節になりましたね。
今日は新刊歌集3冊のご紹介です。
まず1冊目は安東久子さんの第4歌集『霧ふかき国』です。

安東久子歌集『霧ふかき国』 (451x640)

昭和24年より作歌。「くさふじ短歌会(現「ポトナム」)」、「風景」、「鹽」、「左岸だより<發發集>」で研鑽を積んだ著者の第4歌集。

こだわって、こだわり放しず、最後に突き放すコツも必要ですね。それには言葉の吟味が必要です。
玉城徹(「序のことば」より)


●歌集より5首
・一碗の粥食ぶるのみに満ち足るるこれの胃の腑に養はれをり
・美しき思ひ出だけをしまひたる老いしからだを春の日照らす
・町筋をはや遠ざかり霧ふかき夜の遠方(をちかた)を沁みて思へり
・日本に日本人在りて難民とならずに暮らすこのありがたさ
・いのちの火消えずにありし霜月をあかあかあかと山茶花咲くも

四六判上製カバー・288頁
序文・玉城 徹
装幀・南 一夫
定価:2,500円+税
送料:164円