小島美智子・第1歌集『湖畔抄』が出来上がりました!
2019.01.28 17:20|刊行情報|
1月も最終週になりました。いかがお過ごしでしょうか。
今日は新刊のお知らせです。
歌誌「潮音」「潮」に所属する小島美智子さんの
平成元年からの作品をまとめた第一歌集『湖畔抄』
が出来上がりました!

鷺草に女三の宮や浮舟を思う著者は、かつての<文学少女>。そして鶺鴒の尾をタクトと見、冬の星座にピチカートを連想する音楽好きの詩人である。
愛してやまない函館・大沼特定公園の湖畔、森、そこに憩う鳥など、自然を優しく包んで詠む。一方では電話を忘れてプールの水をけり上げるという「文学少女」らしからぬ意表をつく歌もあり、爽やかで味わい深い歌集である。(平山公一「帯」より)
●歌集より5首
長旅の毛繕ひの白鳥冬の陽に一羽がうたへばまた一羽うたふ
透明なプールの水をけり上げる今朝の電話は忘れてゐます
午後になり会話の戻る野分あと鶺鴒の尾がタクト振りたり
子が使ひ孫いま使ふ顕微鏡「金魚の鱗」の標本いづこ
水面に姿映して羽ばたける白鳥の羽より金色のひかり
四六判上製カバー装・216頁
序・帯文:平山公一
カバー写真:小島栄樹
定価:2,500円+税
送料:164円
今日は新刊のお知らせです。
歌誌「潮音」「潮」に所属する小島美智子さんの
平成元年からの作品をまとめた第一歌集『湖畔抄』
が出来上がりました!

鷺草に女三の宮や浮舟を思う著者は、かつての<文学少女>。そして鶺鴒の尾をタクトと見、冬の星座にピチカートを連想する音楽好きの詩人である。
愛してやまない函館・大沼特定公園の湖畔、森、そこに憩う鳥など、自然を優しく包んで詠む。一方では電話を忘れてプールの水をけり上げるという「文学少女」らしからぬ意表をつく歌もあり、爽やかで味わい深い歌集である。(平山公一「帯」より)
●歌集より5首
長旅の毛繕ひの白鳥冬の陽に一羽がうたへばまた一羽うたふ
透明なプールの水をけり上げる今朝の電話は忘れてゐます
午後になり会話の戻る野分あと鶺鴒の尾がタクト振りたり
子が使ひ孫いま使ふ顕微鏡「金魚の鱗」の標本いづこ
水面に姿映して羽ばたける白鳥の羽より金色のひかり
四六判上製カバー装・216頁
序・帯文:平山公一
カバー写真:小島栄樹
定価:2,500円+税
送料:164円