田中淳子・第1歌集『カドミウムレッド』が出来上がりました!
2022.07.28 15:07|刊行情報|
みなさん、暑中お見舞い申し上げます。
本当に暑い日が続いていますね。くれぐれもご自愛ください。
現在「かりん」に所属し、独立美術協会会友の
田中淳子さんの第一歌集『カドミウムレッド』
ができあがりました!

かりん叢書篇394篇
田中淳子さんの歌は、どこかユーモラスであり、哀切があり、グロテスクであったりと、それぞれの醸しだす表情は一律ではなく、甘やかな余韻などない。そこに特有の個性を感受する。(小黒世茂「解説」より)
田中淳子さんは油絵を描く人である。短歌と絵、作者にとってこの二つは人生の伴走者として切り離せないものといえよう。「カドミウムレッド」は鮮烈な赤色。田中さんが好んで使ってきた色である。(鷲尾三枝子「解説」より)
●歌集より5首
負より始まるわが生なるか平凡とふうすき年輪身に重ねゆく
深くしづかに森は呼吸す倒木の苔むし朽ちるまでの時間を
群衆のあと付きゆけばいつしらに瓦礫の原に独りゐる夢
「普通って何」問はれて黙す夏のには松葉牡丹はなぜなぜ赤い
ゆつさりと樗の枝葉はふかみどり妙に明るい樹々の饒舌
四六判上製カバー装188頁
解説:小黒世茂/鷲尾三枝子
装画:著者
装幀:南 一夫
定価:2,680円(本体2600円+税10%)
本当に暑い日が続いていますね。くれぐれもご自愛ください。
現在「かりん」に所属し、独立美術協会会友の
田中淳子さんの第一歌集『カドミウムレッド』
ができあがりました!

かりん叢書篇394篇
田中淳子さんの歌は、どこかユーモラスであり、哀切があり、グロテスクであったりと、それぞれの醸しだす表情は一律ではなく、甘やかな余韻などない。そこに特有の個性を感受する。(小黒世茂「解説」より)
田中淳子さんは油絵を描く人である。短歌と絵、作者にとってこの二つは人生の伴走者として切り離せないものといえよう。「カドミウムレッド」は鮮烈な赤色。田中さんが好んで使ってきた色である。(鷲尾三枝子「解説」より)
●歌集より5首
負より始まるわが生なるか平凡とふうすき年輪身に重ねゆく
深くしづかに森は呼吸す倒木の苔むし朽ちるまでの時間を
群衆のあと付きゆけばいつしらに瓦礫の原に独りゐる夢
「普通って何」問はれて黙す夏のには松葉牡丹はなぜなぜ赤い
ゆつさりと樗の枝葉はふかみどり妙に明るい樹々の饒舌
四六判上製カバー装188頁
解説:小黒世茂/鷲尾三枝子
装画:著者
装幀:南 一夫
定価:2,680円(本体2600円+税10%)