三ツ木稚子第1歌集『風紋』が出来上がりました!
2014.11.12 18:15|刊行情報|
新刊歌集紹介、2冊目は、三ツ木稚子さんの歌集『風紋』です。

著者が作歌を始めるきっかけとなった故・稲葉峯子氏、
現在所属する「日月」代表の永田典子氏、
親しかった二人の縁の糸にたぐりよせられた第一歌集
日月叢書第50番
梅干しの壺ひつ提げて引き揚げし八歳の夏われの八月
三ツ木さんの第一歌集『風紋』は重い歌集である。敗戦の日より間もなく、京城(ソウル)からの引き揚げ者の中にひとりの少女がいた。ようやく辿りついた日本で少女は見たのだった。あの広島の無惨な姿を。八歳で「ヒロシマ」を見てしまった三ツ木さんの平和への希求は強い
――永田典子
●歌集より5首
・切り口の茎焼きたればいきいきと水吸ひ上ぐるくれなゐの薔薇
・早朝の電車に熟寝する男疲れし日本の象徴として
・忘れ得ぬ敗戦の勅聞きし日の父の沈黙京城(ソウル)の家に
・安保より辺野古へたどる道の辺に樺美智子はとまどひをらむ
・敗戦の京城(ソウル)の家に置き去りの雛人形は春のまぼろし
跋文・永田典子
装幀・髙砂 航
四六判上製カバー装・204ページ
定価:2500円+税
送料:164円

著者が作歌を始めるきっかけとなった故・稲葉峯子氏、
現在所属する「日月」代表の永田典子氏、
親しかった二人の縁の糸にたぐりよせられた第一歌集
日月叢書第50番
梅干しの壺ひつ提げて引き揚げし八歳の夏われの八月
三ツ木さんの第一歌集『風紋』は重い歌集である。敗戦の日より間もなく、京城(ソウル)からの引き揚げ者の中にひとりの少女がいた。ようやく辿りついた日本で少女は見たのだった。あの広島の無惨な姿を。八歳で「ヒロシマ」を見てしまった三ツ木さんの平和への希求は強い
――永田典子
●歌集より5首
・切り口の茎焼きたればいきいきと水吸ひ上ぐるくれなゐの薔薇
・早朝の電車に熟寝する男疲れし日本の象徴として
・忘れ得ぬ敗戦の勅聞きし日の父の沈黙京城(ソウル)の家に
・安保より辺野古へたどる道の辺に樺美智子はとまどひをらむ
・敗戦の京城(ソウル)の家に置き去りの雛人形は春のまぼろし
跋文・永田典子
装幀・髙砂 航
四六判上製カバー装・204ページ
定価:2500円+税
送料:164円