永久保英敏・第一歌集『いろくず』が出来上がりました!
2023.04.09 17:45|刊行情報|
みなさん、こんにちは。
今日は新刊4冊目のお知らせです。
「東海短歌」「塔」所属の永久保英敏さんの歌集『いろくず』
ができあがりました!

塔21世紀叢書第423篇
永久保さんは漁業の人である。海に出て漁をする人ではないが、漁協の人として漁業の一環を担っており、紛れもない当事者でありながら、それを外から見る視点も併せ持っている。このことがこの歌集の歌群に絶妙な陰翳を与えている。(小林信也・「解説」より)
●歌集より5首
浜陰で漁師の小言を受けながら点かぬライターしきりに擦る
捨て置いた空の魚箱に散り積もる鱗(いろくず)のなか猫が寝ており
あんたとは競輪場で会ったなと何度も言われる居酒屋の湯気に
宗教が無いなどという噓言うな 酒場の女に叱られている
就職した息子の職場を覗き見るまじめなかおですわってやがる
四六判上製カバー装252頁
解説:小林信也
装幀:南 一夫
定価:2,860円(10%税込)
今日は新刊4冊目のお知らせです。
「東海短歌」「塔」所属の永久保英敏さんの歌集『いろくず』
ができあがりました!

塔21世紀叢書第423篇
永久保さんは漁業の人である。海に出て漁をする人ではないが、漁協の人として漁業の一環を担っており、紛れもない当事者でありながら、それを外から見る視点も併せ持っている。このことがこの歌集の歌群に絶妙な陰翳を与えている。(小林信也・「解説」より)
●歌集より5首
浜陰で漁師の小言を受けながら点かぬライターしきりに擦る
捨て置いた空の魚箱に散り積もる鱗(いろくず)のなか猫が寝ており
あんたとは競輪場で会ったなと何度も言われる居酒屋の湯気に
宗教が無いなどという噓言うな 酒場の女に叱られている
就職した息子の職場を覗き見るまじめなかおですわってやがる
四六判上製カバー装252頁
解説:小林信也
装幀:南 一夫
定価:2,860円(10%税込)